どんなカメラか



ビデオカメラ2・3・4号機

 飛行中に紛失してしまった1号機以外の2〜4号機は同じ型のカメラです。2号機はパソコン工房で購入し、3号機は高橋勇一氏から寄贈され(これもパソコン工房から購入)、4号機は2号機故障後に後継機としてオークションで入手しました。長さ55ミリで親指サイズです。この写真のように縦にして使います。ストラップがついていますので落下防止対策が簡単です。スイッチは3つあります。720x480の画素数です。日付・時刻は右下に黄色で書き込まれます。表示・非表示を選択できません。メモリーは最大8GB(4号機の怪しいマニュアルでは16GB)のマイクロSDHCカードを使えます。電池寿命は公称90分で、実績は1時間強です。1GB当りの撮影時間は10〜15分となっています。撮影途中で新しいファイルを生成する機能がなく、簡単に2GBを超えるファイルを生成するので、撮影後の編集作業が面倒(ソフトによってはハングアップ)になります。寒い季節に電池寿命は極端に短くなります。

同じ外形や別の外形で1280×960の画素数を誇示している超小型ビデオカメラも出回っていますが、画質はここで紹介しているものより明らかに劣ります。コマ落ちも深刻で、電子的処理能力、光学的能力以上に画素数だけを増やした無意味なカメラです。購入するまで分かりませんので要注意です

 撮影開始・停止のスイッチが小さくて操作しにくく、撮影状態表示のランプが屋外では見にくいことは重大な欠点です。このために慣れるまで撮影失敗率がかなり高かったです。その後、電池寿命が理由で撮影チャンスがきてからスイッチを入れることに挑戦することにしました。この場合にはランプを見ることなく、手袋をしたままで感触によってスイッチを入れるので難しくなりますが、練習を繰り返すことによって成功率を上げてきています。スイッチを入れてからシャッターを押すまでに少し間をおくことがコツのようです。この方法はサングラスにカメラを付ける時だけでなく他のカメラ位置でも通用しそうです。

 画素数720x480は横縦比が3:2ですが、マニュアルに画像横縦比4:3とありました。気になるので正方形を撮影してみると画素数の縦横比8:9(横長)の長方形になっていました。マニュアルにある画像の横縦比4:3が正しいのです。パソコンのディスプレイでも縦横比を歪めることは日常的に行われているので気にしなくなっていますが、抽出した静止画を印刷する可能性がある場合には厳格にしたくなります。静止画で横だけ9分の8(88.9 %)に圧縮して640x480にすると縦横比の正しい画像になりますが、情報の一部を失い、画質が低下するはずです。むしろ縦だけを8分の9倍に伸ばす方がよいことになります(Paintを使う場合は112.5 %の拡大はできないので113 %の拡大で代用し、720x540ではなく720x542の画素数になる)。VGA標準の画素数640x480を画像の縦横比を元のままにして画素数だけを720x480に拡大したことには疑問を感じます。

 音声感知録画機能があるので、録画開始の操作が楽になります。カメラを機体に貼り付ける場合には、テイクオフの音で撮影を開始できますので、他人に操作を依頼しなくてもテイクオフ前のアイドリング時間がなくなります。また操作しにくい小さなスイッチを使わないので、誤操作が少なくなります。2分ごとに録画ファイルを生成し、その時に音声があれば次の2分間の録画を再開します。音声が無い場合は次の音声を感知するまで停止します。典型的な飛行条件で録画の間の非撮影時間は5秒から15秒程度はあることが分かってきました。電池の条件によっては撮影開始後まもなく録画を停止し、ランディングの音でやっと録画再開した例もありました。また2分毎のファイルが大量に生成されますので撮影後に大量のファイルを連結する必要があります。音声感知機能はこれらの問題を承知の上で使うべきです。


過充電防止回路がない(最大の欠点)

 その後、2号機の電池寿命が3号機と比べて著しく減少してきました。リチウムイオン電池は過充電によって劣化することが分かっているのに過充電防止機能がないのです。2号機の蓋を開けてリチウムイオン電池を調べてみると、大きさは幅 15 mm、高さ 33 mm、厚さ 6 mm で、容量は 230 mAh となっていました。これは普通の携帯電話の電池の半分程度の容量です。インターネットで探しても、秋葉原で探してもこのような電池は見つかりませんでした。

 付属マニュアルでは「パソコンのUSBに接続して3時間充電」とされています。問題は充電前に前回充電の残量がどれだけあるかが分からないことです。あまり放電していないのに3時間も充電しては過充電により2号機の二の舞になります。携帯電話のように充電終了機能があれば何も考えずに充電が終了するまで放置すればよいのですが、それができません。

 パソコンに繋いでいる時にはカメラの信号は赤も青も連続点灯ですが、USB充電器で充電すると充電初期に青信号が点滅し、ある程度充電が進行すると青が連続点灯になります。ただし、自動的に充電が終了するわけではありません。この時点で充電を止めて撮影をしてみたら27分しか継続しなかったので、青連続点灯は満充電を意味するのではありません。定電流充電から定電圧充電への切り替わりを表示しているのかも知れません。青連続点灯の後どれだけ充電を続けるべきかはわかりませんが、青点滅の間の充電量は安全充電容量の半分以下であるとしてもよいと言えます。以上のことはマニュアルには書いてありません。

 撮影の自動停止まで電池を使いきった場合は2〜3時間の充電をしても大丈夫ですが、電池が空であるとは言えない状態から充電をする場合にどうすべきかをまとめると

 充電してから自宅で撮影時間の測定をすると80分くらい持続します。ところが冬季にパラグライダーに付けて撮影すると20分程度で止まってしまいます。冬季は温度の効果が大きいのでしょう。屋外使用ですからこのことは意識して撮影すべきです。

満充電表示機能があるビデオカメラ登場 5号機

 2011年6月、3号機の電池寿命が少し短くなりかけてきたので、3・4号機と同じ外形のカメラをオークションで3・4号機よりも安く手に入れました。画素数等は2・3・4号機と同じです。ネットワークで表示される仕様の項目に入っていないので買うまで分かりませんでしたが、待望の満充電表示機能がついていました。

 付属の日本語マニュアルでは「充電中に青点滅」と表記され、充電終了後のことは書かれていません。充電してみると、満充電で青連続点灯になりました。満充電で自動的に充電が停止される訳ではありません。満充電の表示後に充電を終了した場合の撮影時間は約70分確保できました。2・3・4号機では「3時間充電」を目安としていましたが、前回充電分がどれでけ残っているか不明であり、過充電の心配をしながらの充電であったことと比べると大幅な改善です。


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