足にカメラを付けて前から撮影する




撮影の趣旨

 超小型ビデオカメラで上、左右、後ろから撮影することはすでに試されています。残るは「前から」だけになりました。このように消極的な動機ですが、ともかく試して見ると気づくものです。

取り付け位置

 ビデオカメラを右足の靴に縛り付けます。右の写真でカメラも黒いために見にくくなりました。右足を使う理由はカメラのスイッチの配置のためです。手袋以外のテイクオフの準備が全て終わったあとに、座って足を内側に曲げ、カメラのスイッチを入れます。これは表示ランプで確認できます。シャッターは表示ランプで確認しにくいので、ボタンを確実に強く押します。2回の撮影ともうまくスタートしました。この写真のように爪先にかかっている靴紐を利用しますが、きつくしめると視界が手前側に偏り、コップピットが目立ちすぎます。カメラの裏にスペーサを挿むといいかも知れません。

 テイクオフの助走でカメラは斜めになりましたが、左足で戻しました。落下防止の紐は必須です。右の写真のように紐の端は靴の底に回して縛った時には紐の先端がカメラの視界を遮り邪魔になりましたので、左足で紐をずらしました。左の写真のように靴の後ろに回して縛る方がいいようです。

 残念ながらこのようなカメラの装着から連想されるのは他人の足元から上向きに撮影する「盗撮」です。このカメラが「スパイカメラ」と呼ばれるのでその目的に向いていますが、純粋にパラグライダーの撮影を楽しみましょう。


ともかくテスト撮影

2011年9月15日撮影、3.0 MB, 49 秒
 パイロットの操作と上空の様子が主な撮影対象になることが分かりました。適度に雲があるとセンタリングの様子が分かります。両手が同時に視界に入らないのが残念ですが、この場面では左旋回しています。バンクをかけると地上の構造物が背景に入ります。地面が斜めに写されると臨場感があります。この撮影中も雲のかけらに出入りしていますが、この後でブロッケンを撮影する機会に恵まれました。

 もっとパイロットが遠くに写ればいいのですが、距離は足の長さで決まります。足の先まで何かで延長することは危険だと思います。安全に延長できるアイデアをお持ちの方はお知らせください。またコックピットが邪魔であるのを何とかしたいものです。



この撮影法の有用性

加藤流デジカメ空中操作法説明 このデジカメ撮影法がすでに使われているかどうか私には分かりませんが、まだ普及していなければ「加藤流撮影法」に、すでに普及しているならば、このようなビデオカメラ撮影法でデジカメ撮影法を説明することが「加藤流説明」ということになります。

 これまでデジカメによる空中撮影をする場合の標準的方法は「ブレークコードを左手でまとめて持ち、空いた右手でカメラを操作する」ということでした。撮影中は左手だけで両手分の操作を行うのが建前ですが、本当に操作が必要な事態には遭遇していません。左手で両方のブレークコードを持っていると操作に偏りが起こり、水平飛行の積もりでも撮影した画像が傾いていたことがありました。無線通信をするときと同様に、片手で両方のブレークコードを持つのはあくまでも緊急避難的な操作に過ぎないはずです。ブレークコードから両手を離して両手で撮影するパイロットもいますが、このような操作はできるだけ短い時間で終わりたいと思うのが普通です。しかし、それではシャッターチャンスを逃してしまいます。

2011年9月15日撮影、2.4 MB, 22 秒

 安全に空中撮影をするために、ブレークコードのリングに両手とも通したままで撮影する方法を考えました。この写真で左手は場外に出ていますが右手と同じ高さで(両手ともブレークコードを弱く引いている状態で)操作を維持しています。カメラをコックピットから取り出す時もしまう時も両手をブレークコードに通したままです。カメラの出し入れの時に右手のブレークコードが水平飛行時よりも少し引かれますのでその間だけ右旋廻しますが気にしません。この写真をクリックするとビデオカメラを足に付けて撮影した動画が表示されます。片手でもスイッチを入れやすいデジカメを用意したのですが、無意識で左手も使ってスイッチを入れました。デジカメの電池の消耗を気にしないなら、いつまでカメラを握っていても負担にはなりませんので、シャッターチャンスが増えます。さっそく効果が現れ、この動画を撮影したフライトでブロッケンをこのカメラで撮影するチャンスに恵まれました。

 工場出荷状態のブレークコードの長さが、右手を通したままでコックピットまで届かない場合は、5〜10センチほどブレークコードの長さを伸ばします。このことによって飛行中の手の位置が下がり、特にランディングでフルブレークする時には手をまっすぐ下に伸ばしても足らなくなる可能性があることを意識する必要があります。ランディング時にブレークコードを手に1回巻けば十分修正できる量ですが、ブレークコードの長さをむやみに調整することは危険ですので、インストラクターや経験豊富なパイロットに相談しましょう。

カラビナ異常 左のカラビナが正常な向きにならず、このような位置でも安定することに、この動画を再生して、初めて気づきました。この状態は、自然に修正されること無く、ランディングまで続いていました。正常な使い方ではないので、強度的に問題を起こす可能性があります。どれだけ頻繁に起こるのか、コックピットをカラビナに付けることが原因なのか、テイクオフ前にチェックして発生を防止できるか、テイクオフ後に確認すべき項目に追加すべきか、気づいてから飛行中に直せるか、直すときに指を挟まないか、等々を研究したいと思います。



撮影例

2011年9月23日撮影、0.5 MB, 3 秒
 カメラに挨拶しました。



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