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ソーラーシェアリングとの出会い

私は長い間太陽光発電を実行したいと思っていました。しかし私の家の屋根に雪が1メートルも積もること、雪止めを外して滑り落ちるようにすると地上で雪の落下の危険がありますので、屋根に安全に太陽光パネルを設置する方法が見つかりません。また屋根も東西に向いていて発電に少し不利です。さらに家の南側が高台になっているために家の南側ほど日当たりが悪いという、太陽光発電にとっての悪条件ばかりが揃っていました。

私の家で最も日照条件が良いのは家西隣の畑です。ここに野立式の架台を設置すれば南向きにできます。架台を高くすれば積雪の問題も解決できます。しかしこの畑の地目は農地ですので太陽光発電は農地の転用に該当することになります。福島原発事故以後の太陽光発電の機運が高まったきても私には諦めるしかありませんでした。

ソーラーシェアリング実証農場(市原市皆吉)

2012年、インターネットで長島彬氏の「ソーラーシェアリングのすすめ」を見つけました。ソーラーシェアリングの架台は農地を跨ぎ、農作業を妨げない高さに太陽光パネルを置く構造になっていました。これが私の目指していた太陽光発電を実現する条件を満たしていることに気づきました。

多くの植物にとって強すぎる太陽光は有害であり、「光飽和点」以上では光合成も増加しません。農作物の成長に悪影響を与えることなく、この過剰な太陽光(3分の1程度)を発電にまわす(太陽光を農作物とシェアーする)太陽光発電が長島氏によって考案され、実証実験が行われ特許を申請し公開された(特許公開2005−277038)後に、審査請求を行わずにこの考え方を「公知の技術」として誰もが使用できるようにされています。このソーラーシェアリングは耕作を継続しますので、農地法に抵触せずに発電可能とされるべきです。

早速長島氏の実証試験農場を訪問し、「ソーラーシェアリングを推進する会」にも入会しました。写真に写っている太陽光パネルは細長く、南北方向に隙間を大きく取っていることが特徴です。パネルを支持している単管パイプを回転させてパネルの傾斜角を変えることもできます。

非農地での「メガソーラーシェアリング」の事例

上記実証試験農場の地目は宅地でした。この場合、元々農地ではないので農地法の適用対象外になり、転用の必要はありません。しかし農地であろうと非農地であろうとソーラーシェアリングであることに違いはありません。農業委員会による許可の有無の違いしかありません。

非農地で太陽光を発電と農作物とでシェアーするメガソーラーの例を挙げましょう。左の想像図は『日本農業新聞』2012年12月9日号に載った「大規模太陽光発電へ協定 パネル下でシキミなど栽培 岐阜県と共同企業体」という見出しの記事にあったものです。岐阜県の県有地に「美濃賀茂エネルギーファーム」として1.5メガワットのメガソーラーを設置しようとするものです。2013年12月に完成しました。遮光率は80%になります。それに対応してシキミとサカキをポット栽培する予定です。



ソーラーシェアリングの先進例へのリンク

静岡県(浜松市)と三重県では県の独自の判断でソーラーシェアリングに対して「転用不要」の判断をしたために以下の3件の先進例がありました。

  ソーラーシェアリング坪井第一発電所を紹介したページ
  坪井さんのブログ
    長島型架台ですが、太陽光パネル傾斜角を15度に固定して運用しています。 静岡県浜松市 50kW デコポン → ソラポン

  小椋緑化太陽光発電を紹介したページ
    大規模で強固な架台になっています。 三重県菰野(こもの)町 497kW タマリュウ

  三重県伊賀市の和田さんの水田(リンクなし)
    後述のように出力65キロワットの発電所です。

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「第一期実用試験」の発足

市町村の農業委員会が農地を転用せずにソーラーシェアリングによって農地での太陽光発電を許可した例が三重県と静岡県にありましたので私たち「第一期実用試験」参加者7人も2012年度内送電開始を目指して発電所建設の準備を始めました。ループ社からの太陽光パネルとパワーコンディショナーのまとめ買いで普通よりも低価格の購入ができることになりました。その準備の中に農業委員会から農地の転用不要の許可を得る手続きがありました。千葉県と富山県では許可が出されて2012年度内に建設作業が終了しています。他の県では農林水産省がソーラーシェアリングに関する指針を検討し始め、年内に結論を出すということで、「転用不要」の判断を停止していました。農水省が農地転用なしのソーラーシェアリングを認めない指針を出せば「第一期実用試験」は破綻しますので、その指針が出るまで待つことになり、私たちの準備が止まってしまいました。私は組み立てた架台を撤去しました。農作物の収穫が全部終わってから防獣網架台を組み立て、積雪の上でも太陽光発電架台に作り直せるようにして、指針が出されることを待ちました。

「第一期実用試験」参加者の進行状況を伝えるページ

上総鶴舞ソーラー発電所
     千葉県の高澤さんの場合は農業委員会の転用なしで建設する許可が下りたので順調に完成しました。
     農水省の一時転用の指針が出た後に一時転用の手続きを終了しています。

ソーラーシェアリング松永
     富山市の松永さんは農業委員会の転用なしで建設する許可が下りて順調に完成しました。
     その後一時転用の手続きをしました。

西高野ソーラーシェアリング発電所
     茨城県つくば市の松岡顕さんの場合は農地での発電を認められない段階で山林を開墾して設置しました。
     パネルの傾斜角度連動可変方式で全パネル一挙に変えるシステムが見ものです。これをYouTubeで見ることができます。
     その後、この連動可変方式を採り入れた製品が複数の会社から売り出されつつあります。

ソーラーシェアリング七ッ松発電所
     山形市七ッ松に加藤が設置した発電所です。今閲覧中のページです。
     ここをクリックするとYahoo Mapが表示されます。 それを拡大して写真に切り替えると設置前の畑が画像中心に表示されます。
     一時転用の指針を待って申請しましたが、認められずに普通の転用になりました。
     しかし地目は農地のまま(法務局見解)で、結果的に「転用不要」を実現しました。

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